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「BL(びーえる)だっけ?ボーイズラブっていうの、最近流行ってるみたいだね。貸してもらった漫画面白かったよ~。男でも女でも恋愛ってやっぱいいよね」
にこにこ笑顔で言われ嬉しくなる。
自分が勧めたものが褒められると嬉しくなるのが人間だ。このままいけば舞もBLにハマってくれるのかもしれない。そしてゆくゆくは二人で濃厚なBL話を……なんて、いけない。いけない。また妄想の世界に入ってしまう所だった。
「それで、真宙は三次元の男の子でもそんな妄想をしちゃったりするの?」
「……!?」
この質問にはどう答えるべきなのだろう?
二次元と三次元は別。現実と妄想を一緒にしてはいけない。頭ではそう分かってるのだけど上手く切り離せない私を許してほしい。
「それは、まあ……程々に」
嘘ですごめんなさい。程々どころか妄想しまくってます。
同じクラスの茂野君と佐藤君ごめんなさい。二人の様子をいつも盗み見て妄想しててごめんなさい。
「あ。先生来た」
先生の登場によりそこで会話は中断され、ほっと息を吐く。
良かった。これ以上ツッコまれたら余計な事まで話しちゃうところだった。
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