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放課後になり舞は部活に行ってしまった。
私も早く帰って乙女ゲームの続きをやらなくちゃ。イケメン達が私の帰りを待っている!
勢いよく椅子から立ち上がった所で後ろから声をかけられた。
「高崎さん。ちょっといいかな?」
振り返るとそこには佐藤君がいた。
佐藤君はクラス委員であり、成績も常にトップクラスの爽やかイケメンだ。こんな私にも毎朝笑顔で挨拶をしてくれるのだからきっと性格もいいのだろう。当然女子人気が高く女の子達に熱い視線を送られているが、本人は部活に夢中であり今はまだ女子と付き合う気はないとのことだ。私的には同じ野球部の茂野君とのカップリングを望んでいるのでとても美味しい。
そんな素敵な佐藤君が私なんかに何の用だろう?
「な、なに……?」
上擦った声が出てしまった。
仕方がない、私は男の子が苦手で、こんなイケメンと会話するのは緊張してしまうのだ。
「ここじゃなんだから、ちょっと裏庭まで来てもらってもいい?」
「は、はい」
佐藤君と一緒に教室を出た。
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