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「友、達」
拍子抜けしたような顔でそう呟きながら俺を見てくる。すごい、目がまんまるだ。
顔が熱い、慣れないことを言うんじゃなかった。徐々に自分の言ったことが恥ずかしくなってきて、気分的には今すぐにでも地面に埋まりたい。
「ごめん、流石に俺みたいなやつと友達とか嫌だよな。業務的な関係でいたいならそれでいい、つかもう関わらんでいい。ごめん、恥ずかしい、さっきのナシ。無理死にてえ」
まともにあいつの顔を見られなくなってしまったので、ヘナヘナとその場にしゃがみこんだ。
「………ぷっふははっ……!ユキは本当に優しい子だね。
さっきのナシだなんて言わないで。」
星空ぴすけは、すぐさま俺に目線を合わせるようにしゃがみこむと、産まれたての雛でも撫でるかのように俺の頭を優しく撫でた。
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