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誰にだって日常がある。
ここで1つ、俺にとっての『日常』を紹介しよう。
高校という新しい社会に溶け込めず
スクールカーストは最下位
休み時間は独りで読書か睡眠を嗜み
存在は消え入るかのように薄く
奇跡的に己の話題が誰かから聞こえたら
「あいつ、まじで陰キャラだよなw」
この6行を見ればしっかり伝わるだろう、典型的なバイキン型ぼっちである事が俺の日常だ。
バイキン型ぼっちの場合、クラスのマスコットという名のイジられキャラになる事も出来ないので、下手にしゃしゃり出たりするのはアウトである。
ぼっちにも種族というものが存在する、肝に銘じておくんだ俺。
俺の名前は、古谷 幸(フルヤ ユキ)
高校入学当初から、ソロプレイでハードモードを進行中。
快晴の空から射し込む暖かな日差しと風が心地良い。教室において己に干渉する事象はもはや自然のみである。
学校生活というものは、友人の存在やクラスのポジションなんかで大きく左右する。
いくら自分が才能に溢れていようと、気付いてくれる第三者がいなければ、それは才能の無い人間と一緒なのだ。
つまり己のスキルを発動させたいのならば、友人という武器を持たなければならない。
しかし武器屋は俺には何も売ってくれなかった。
故に学校という社会はクソである。
俺はぼっちと化した高校生活でここまで卑屈になってしまった。誰か笑えよ、いや笑ってくれる友達いねえよ。
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