バイキン型ぼっち

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今日も今日とてつまらない1日だった。 俺の学校のレベルはまあ……そこそこ。 偏差値63、中の上、可もなく不可もなく。そんな言葉がお似合いの高校。 私立で大学の付属校であるため、そのままエスカレーターで進学してしまえば受験をしなくても大学へ行けるといったメリットがあり、そこに惹かれて入学した。 周りのみんなも多分そんな感じの志で入学してきてるから、真面目に勉強する気がある生徒なんてほとんどいない。 惰性で乗り切った6限までの授業と帰りのHRを終えた俺は光の速さで身支度を済ませ、鞄を肩に掛ける。 帰宅部のエースストライカーなめんなよ、直帰のプロである俺に放課後という時間に存在するのは己の帰る道のみだ。 部活動での青春……?異性との性春? 知らん。 「よそはよそ うちはうちなのよ 幸」と幼い頃 母に再三言われてきた俺のぼっちとしての生き方は、もはや他人の『た』の字さえ視野に入って来ないレベルにまで到達している。 何をモチベーションに学校へ来ているのか自分でも分からねえなと心の中で呟きながら教室を出ようとしたその時 「ねえー!君さ、暇でしょ?暇だよね、分かる!」 頭のおかしい宇宙人との出会いは あまりにも唐突だった。
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