バイキン型ぼっち

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「つまり、だ。お前は、お前の仕事のミスのせいで俺が辛い人生を知らず知らずのうちに歩んできていると言いたいのか?」 「そういうこと!理解が早くて助かるよ、流石ユキ!」 「ビックリするほどナチュラルに呼び捨てでビックリした」 さっきまでこの世の終わりかのような暗い顔をしていた目の前のよく分からん自称宇宙人は満面の笑みを見せる。 「……無理だろ。全然信じられんし、仮にそうだったとしても、お前がこうして謝罪までして俺に近づくことに何の意味があるんだ?」 俺がそう問いかけると、彼は悩むような仕草をしながら返答に時間を割く。どう言えば俺に理解してもらえるか考えているようにも見える。 「ん~そうだな。君が幸せになるまで僕が責任を持って君の人生をサポートしたいって言ったらキモい?」 「キモくて鼻からザリガニ出そう」 何を言っているんだコイツは。やっぱり俺をからからっているのか?本当はどこかに誰かが隠れていて、みんなで俺を嵌めて嘲笑おうって魂胆か。 そんなくだらない事に付き合ってられるか。 乱暴に鞄を持ち直し教室を去ろうとする俺の腕を、星空ぴすけは慌てて掴む。 「まってユキ!違うよ!プロポーズとかじゃないよ!コンシェルジュ的な!ね!」 焦点のズレた弁解が1番ムカつくな。 「『ね!』じゃねえ、そんなの余計なお世話だ。 確かに俺は昔から時間のせいにして物事が上手くいかない事に言い訳をしてきたが、最終的に自分の周りで起きた結果は全部自分の責任だと思ってる。 俺の上手くいかない人生を他人のお前が分かったようにサポートしたいだの何だの言うのはやめろ、腹立つ。」
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