バイキン型ぼっち

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全て言い終わった後にハッとした 自分でもびっくりする程キツい態度を取ってしまった。 というか、こんなにも家族以外の誰かに自分の気持ちをさらけ出すのはいつぶりだろうか。 ジワジワと罪悪感が……いや、負けるな古谷幸。俺は間違ったことは1つも言っていない。気を確かに……って 「……おい、なんで泣いてんだよ……」 泣くほど怖かったのか……? 俺みたいな貧弱な男に凄まれた所で恐怖心は煽られないだろうに。え何どしたのお腹痛いの?ママが保健室連れて行ってあげようか? 俺の心配(きょどり)を見た星空ぴすけは、嗚咽交じりに口を開く 「ごめんね……ユキがこんなにもちゃんと気持ちを伝えてくれるなんて思っていなくて、嬉しくて……涙がっ……。そうだよね。僕は自分の気持ちが先走っちゃって、ユキの気持ちを考えていなかったね……。」 親かお前は。 整った顔を崩しながら、俺を想い本気で泣く姿を見てしまうと、なんだか他人とは思えなくなってしまう。 きっかけはどうしようもないくらい奇妙で理解不能だけど、こんなにも素直に、正面から関わってくれる人間は他にいるだろうか。 俺の人生を担当しているってのが本当なら、こいつはずっと俺のこっ恥ずかしくて惨めな人生を見て、理解してくれていたのかもしれない。 「……分かった。」 「ユキ……」 「正直お前の言ったことは俺にとってキャパオーバーな事だし、キモいし、言われた所でよく分からんのが本音だ。ただ、お前が俺に嘘を付いているようには思えない。だから……」 「だから……?」 星空ぴすけは目の周りを赤くし、ズビズビと鼻をすすりながら真剣に俺の話に耳を傾けている。 「気にかけてくれてありがとう、さっきは強くあたってごめん。その……なんだ、やっぱコンシェルジュとか無理だから、あの……うん、俺と友達になってくれないか。」 ーー気が付いたら、己の人生で言うことなんて一生無いだろうと思っていた言葉を、口走っていた。
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