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むかしむかし、それ程経ってないむかし、とある国の王様とお妃様に可愛い可愛いとっても可愛い〝男の子〟がお生まれになりました。
お生まれになった王子様は王様譲りの美しい白銀の髪とお妃様譲りの真っ赤で艶やかな唇からSnow white【白雪】と名付けられました。
王子様がお生まれになってから暫くの間は平穏な幸せが続きましたが、ある日お妃様がとある重い病に伏せってしまいました。
お妃様の病をなんとか治そうと王様は手を尽くしましたがとうとう間に合わずお妃様は亡くなってしまわれました。
それから何年かたったある日、王様は旅先で出会った美しい農民の娘を新しい妃に迎えることにしました。
王子様にとって良い母になればとの行動でした。
ですが、なんという事でしょう。
その美しい農民の娘は意地の悪い魔女だったのです。
王子様はある日お妃様の怒りを買い城を追い出されてしまいました。
お妃様、いえ、魔女はそれでもこの世にあの憎らしい白雪王子が居るというだけで腹立たしくて仕方ありません。
そして、魔女は自分の手下に白雪王子を殺すことを命じたのでした。
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