prologue.ニートは世界を救う。

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こんな所に来る奴なんて1人しかいない。 ガチャ 「まーちゃん!!ごめんね?こんな時間に、」 「別にいいけど。どうしたの?夜。」 私をまーちゃんなんて呼ぶのもこの世界にこいつぐらいだ。 私が要件を聞くと夜は、慌てて手に持ったスーパーの袋を私の前に突き出してきた。 「あ、あのね。お母さんの作った晩御飯のお裾分けとコンビニで買ったお菓子!!まーちゃん、小枝ちゃん好きでしょ?」 「まぁ、中に入ったら?」 私が中へ促すと夜はひょこひょこと家へ入ってきた。 玄関に入ると夜は何かを思い出した様に私に何かを差し出してきた。 「こ、これ!!今回の新作なんだけど、テストプレイ、また代わってくれないかな?」 夜がそう言って差し出してきたのは乙ゲーだった。 夜が乙ゲー?と思ったけど、テストプレイで即座に理解した。 「これ、夜の父さん所の新作?」 「う、うん!!そうなんだ!」 夜は照れながら言う。 夜のお父さんの会社は有名なゲーム会社で夜はその会社の次期社長だ。 夜はその会社で働いていてよくプレイテストを頼まれるらしいが夜は全くゲームを出来ないから私にいつも代わりを頼んでくる。 けど、今まで夜の会社は本格的RPGばかりだったから今回の新作が乙ゲーとはびっくりだった。
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