prologue.ニートは世界を救う。

5/11
前へ
/71ページ
次へ
私は乙ゲーのパッケージをちらりと見るとそこにはタイトルすら書かれていない真っ白な状態だった。 「ん?タイトルは?」 私が聞くと夜は慌てて説明し出した。 「あ、パッケージと説明書はね、今回のプレイテストに間に合わなかったんだっ!で、でも、ソフトにチュートリアルが内蔵されてるから大丈夫だと思うよ!!」 「ふーん。」 私がジロジロ中身などを見ていると夜が私を見て話し出した。 「あ、あの、まーちゃん。」 「ん?」 夜は笑って私に言った。 「今回はきっとまーちゃんにも楽しんでもらえる作品にきっとなってるからね!!」 そう言って夜は、私の家を出て帰っていった。 私は夜が帰ってからお風呂に入り寝巻きに着替えてから例の乙ゲーをパッケージから取り出しデッキにセットした。 オープニングが始まるとキャラクターたちが出てきて、雰囲気から今回は童話のキャラクター達が王子様になるという設定らしい。 タイトルは、 『更正!!童話のプリンス。ークリアでhappy endー』 となんともダサいネーミングだった。
/71ページ

最初のコメントを投稿しよう!

26人が本棚に入れています
本棚に追加