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「さぁ、開梱を始めますよ」
「はい」
だがこれが、かなりの重労働だった。
「勝俣くんたちがあっちに集めているのは、
どれも、開梱をせずに届ける荷物です。
そして、こっちが開梱する分」
宅配業者が下ろした荷物が、勝俣たちの手で、どんどん二つに分けられる。
そしてその間に、辻上が残りの荷物を運んできて、
それを、また勝俣たちが下ろす間に、辻上は伝票へ承認印を押していく。
その様子を横に、未波は、矢代からカッターを手渡された。
「本社便の仕分けは、基本、宅配班がしますから。
郵便班は、とにかく封を開けていきます」
はい。
カッターを手に未波が頷いた時、伝票を手に出て行く宅配業者と
すれ違うように、パートの松本が出勤してきた。
「おはようございます。あらぁ。今日は、いっぱいあるのねぇ」
そして、荷物を置いて直ぐにも、こちらに合流してくる。
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