第9章 あなたの体温

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今までとは較べものにならないくらい三人とも優しくて、してる最中もわたしに気を配ってくれたけど。 「眞名ちゃん。…どう?これ。…いい?感じてる?」 と息を切らして何度も訊かれた。そのたび感じやすい場所をびくびく震わせながら 「うん。…いい…」 と素直に甘く答えたけど。 まるで恋人同士のセックス。なのに相手は三人、次々と。これって一体どういう状態なんだろう。常識じゃあり得ないことは確かだけど。 女一人に男三人。前回や、ついさっきまでみたいに集団で弄り回し、嬲り、玩具として弄ばれるならある意味考えられなくもない組み合わせ。でも、こうなるとまたよくわからなくなる。 わたしたちはこれからどうなっていくんだろう。 終わるのを待ちかねたように長崎くんと高松くんがそばに寄ってきてわたしを上林くんの下から抱き起す。代わるがわる抱きしめ、髪を撫でた。高松くんがペットボトルの水を手渡してくれる。 「まなちゃん、水分。…疲れたろ。お腹空いた?」 そういえばまだ夕食も取ってない。でも。重い疼きの残る下腹を押さえて首を傾げる。 「うーん。…今いちよく。わからない…」 「終わってすぐだから。身体が落ち着いてきたら何かお腹に入れた方がいいよ。おい、翔。余韻に浸ってないで何か食べ物手配しといてよ。デリバリーとかなんかあるだろ」     
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