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事件①
「うわぁぁ~~~んっ!!!」
子供の叫ぶ声が木霊する。
とある住宅街の一軒家、そこで少年は敵を目の前にしてとにかく泣いていた。
それは、怯えてるようにも見えるし助けを乞うているようにも見える。
一方、ギャルレンジャー基地。
そこでは呑気に彼女達が炬燵を囲んでそれぞれ思い思いの時間を過ごしてた。
少年のピンチにすら気付かないギャル達。
「今日も平和だな」
リナは、そこでは平和な空を見上げながら呟いた。
本日は晴天。しかし、前日に雨が降っていたので辺りはジメッと未だにその臭いを僅かながらに残していた。
「テメェら、昼飯出来たぞー」
料理上手のメンバーが、彼女達に声をかける。
炬燵は一瞬で囲まれ、楽しい昼食タイムとなった。……そして、彼女達はその昼食を食べて少年と同じ台詞を、彼と似たような声をあげる。
「「嫌いなピーマンの肉詰めは食べたくないぃっ!」」
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