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ところで
「最後のメンバーの紹介があやふやだったよな」
何とか昼飯を終えた彼女のうちの一人・リナは、思い出したかのように呟いた。
何故食べたかと言うと、「喰わないと最終的に地獄行きだぞ」と最後のメンバーに脅されたからである。
「勝手に話進めるからだろ。あっ、ウチはギャルレッドことケイだ♪」
ケイは、普段は引きこもりでアパートの一角でひっそりと一人暮らししているとの噂だが、実際のところハッキリしていない。
何事もなく、その日は平和に時間が過ぎていった。
しかし、その数日後……
ピコーン! ピコーン!
○○銀行で、強盗が発生!
犯人は人質をとっている模様。
今すぐ現場に向かうべし!
アニメでよくあるような、電子音が基地の中に鳴り響いた。本日揃ってるメンバーはアヤ、リナ、ミサの三人である。
先程紹介したケイがどこにいるかと言うと……
「おいっ、ケイ! 事件だ起きろ!」
リナがアパートの部屋の扉を叩きながら彼女の名前を口にする。
コンクリート製の床と木の扉、そこの表札にはギャルレッドだと分かる名前が記載されてるが、彼女は一向に出てくる気配がない。
「虐められるかも知れないから、いかねぇ」
「……おい、正義の味方がそんなのでどうするんだよ」
リナの台詞には、徐々に怒りが芽生え始めてる。
それでも返答がないので、リナは“バコーン!”と言う派手な音と共にその扉を蹴り破った。
「いてて! 何すんだよ!!」
「い、い、か、ら、い、く、ぞ!!!」
抗議されながらも、リナは無理矢理ケイを引き摺りながら現場へと向かう。
現場では、電子音の言う通り強盗がいた。
銀行の周りには人集りが新作ゲーム発売日の当日位沢山出来ており、その中で強盗がお決まりの台詞を吐いていた。
「キャーーー! 助けて欲しいッス~!」
何と、そこでは助けに入ったハズのアヤが逆に強盗に狙われていたのだった。
「アイツ……何しに行ったんだよ」
呆れてモノも言えないリナ。
気になる続きは事項!←え
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