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慶介が目を覚ますと、そこは野外階段の踊り場だった。
警察から逃げる為に、走って疲れきってしまっていたのか、いつの間にか寝てしまっていた慶介。
すべての始まりは、たまたま友達と遊びに来ていた東京で出会った見知らぬ小汚ない男。
たまたま公園のトイレに入っていた慶介に、男は拳銃を突き付けて慶介に個室に入るように促した。
慶介は恐怖に怯え、男に言われるがままに個室に入ると、男は慶介に突然『助けてほしいっ!』と伝える。
『この金を『ミサキ』に持っていってくれ!これであの子は救われる!心臓の手術が受けられるっ!この金は盗んだ!!このバックに一億円ある!この紙に書いてある家に娘がいるだ!この金で娘を救ってほしい!最低な父親だが、大切な娘を救いたい!!』
盗んだ事は悪い事。金を警察に渡すか…だが、この金で一人の少女の未来が救われる。
警察官になりたかったのは、弱い人を守りたかったから。
警察官と政治家を敵に回し、沢山の思いを胸に慶介は少女ミサキの元へ走り出す。
そして、慶介は二億円の懸賞金をかけられることになる。
なりやまない携帯。ネットに拡散されていく自分の身内や過去。
しかしこの一億円にはとんでもない秘密が隠されていた。
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