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対して弟のナリタブライアンは、シンボリルドルフ以来、史上5頭目の三冠馬を目指し、菊花賞トライアル…京都新聞坏から始動した。
京都新聞坏でのナリタブライアンの人気は、まさかの単勝元返し…まさしく一本被りの人気であった。
ビワハヤヒデ信者の私は、心の中で『負けろ~。負けろ~。』と祈っていた程だ。
(単勝元返しって…そんなふざけた人気認めてたまるか。)
と…ビワハヤヒデのオールカマーは観たのだが、ナリタブライアンの京都新聞坏はなんとなく観る気にもならず、車のラジオで聴いていたくらいだった。
そして、京都新聞坏…ナリタブライアンはスターマンの急襲に屈し、まさかの二着。
『見ろ!ざまぁ!』
観てもいないのに、車の中で叫んだくらいだった。
この後、ビワは天皇賞から有馬記念。
ブライアンは菊花賞から有馬記念に向かう事が既に決まっていて、有馬記念でのビワの勝利に確信を深めた前哨戦の結果だった。
が…まさか、あんな結果が待ち受けていようとは…
そうして迎えた天皇賞・秋…前哨戦を快勝したビワハヤヒデは、当然大本命の一番人気に推される。
二番人気はウイニングチケット。
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