幸せの結び方

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私が軽く机を叩くと 志藤くんは心底呆れた といった様子でまたため息。 その時頼んでいたお酒が届いて 私は一気にそれを煽った。 熱さが体の真ん中を走り 頭まで痺れたようになる。 今度は志藤くんも うるさく言ってくることはなかった。 最後の一杯だと さっき言っていたから 多めにみるつもりなのかもしれない。 「別に、いいんじゃないか? たっぷりGMに幸せにしてもらえよ。 お前はいままでずっと しんどい人生送ってたんだから」 「ほんと……志藤くんは優しいね。 でもそういうことじゃないんだってば」 「じゃあどういうことだって?」
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