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「そんなことない」
「いーや、あるね。
大体な、お前が誰より傍で
毎日GMのこと見てたくせに
なんでわかんないんだよ?」
「わかんないって、何が?」
首を傾げると
志藤くんはうんざりしたように
ため息をついて肩を落とした。
今日だけでもう
何度ため息をつかせてしまっただろう。
申し訳ないなと思っていると
正面から思い切り睨まれた。
「お前は結婚してから
確かに毎日幸せそうにしてるよ。
よく笑うようになったし」
「うん」
「でも、GMだって
負けず劣らず幸せそうだろ」
「え……?」
思ってもなかったことを言われ
一瞬身体の火照りを忘れた。
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