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『あれ?なんかはまらないなぁ、えっと…?』
しばらく、かぁくんは格闘してたけどなかなか上手くいかないみたいだった
『あれ?まだ?どうしたの?』
まさの声だ
『いや、ここがはまらないんだよ、不良品じゃないかこれ。』
『ええーっ?見せて、ああっこうやん!かぁくん苦手やね。こういうの』
『ほんまや、なんや、簡単やん』
ヤレヤレ、かぁくんはちょっと不器用みたい。
『よし、完成や、モモちゃんを移したろ!』
僕は本当にドキドキした、二人は僕の家を作ってたんだ
ゆっくりと箱の上が開く。眩しい光が一度に入ってきたから僕は眩しくて、思わず、
『ギャギャギャギャ』
って鳴いてしまった。
二人は声にびっくりして
『ええっ~凄い声!フクロモモンガってこんな鳴き声なん?』
『可愛くない声やな…』
ひどい。びっくりしただけだよ、可愛くないなんて、僕はムッとしてかぁくんを睨みつけた。
『かぁくん、モモちゃんはびっくりしたんだよ、ゆっくり抱いてこっちにうつして、タオルごとね。』
『タオルごと?なんか汚いタオルやけどいいの?』
汚くないよ!
『だって新しいゲージは匂いがついてないから落ち着かないよ、』
まさは良く分かってる!僕このタオルが大好きだもん
『ふーんそういうもんなんか、よし』
かぁくんはゆっくりとタオルごと僕を抱き上げてそろそろと違う場所に僕を下ろした。
僕はおっかなびっくりでタオルから顔を出した。
少し眩しい。ぼんやりとあたりを見渡すと、ペットショップにいた家よりも大きくて立派な家だった。凄い!
『あっ、顔出した!』
声の方向をみると まさがニコニコしていた、横にいるかぁくんもニコニコしている。
『ご飯あげるね』
そういうと家の扉を開けて小さな入れ物にみたことがない食べ物がいっぱい入ってる。 とてもいい匂い
『まさ、これ何?』『まずお店の人がいってたゼリーと豆と、コオロギのかわりにチーズの刻んだやつとね。煮干しの刻んだやつ、あとプチ〓だよ』
『こんなに食べるんか?グルメやな』
僕は興奮してご飯のほうへゆっくりすすんだ、これがチーズ?〓?
僕は一番いい匂いのする黄色いものを掴んで少し舐めてみた。
『あっ、チーズたべそうやで!』
二人は僕の動きをじぃぃと見つめてる。なんだか食べにくい僕は反対を向いてチーズって食べ物を食べてみた、
マッタリとしてそこそこ美味しい。コオロギなんかよりすごく美味し
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