ただ一人のパーティー

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ただ一人のパーティー

仲間なら居る。居た。 「久しぶり、あのさ、」 「今忙しいんだよね!!!!!」ガチャ。 いい友人だ。 正直だ。 「何か僕は嫌われてないかな」 「気のせいだろ? じゃ忙しいから」ガチャ。 なんだ、気のせいか。 「こないだ言ってくれたことだけどさ」 「俺は何も言ってないよ。何か用があるのか?」 無かったな。記憶違いだ。 それから忙しい友人には電話を辞めた。 誰にも電話をしていない。 全員が忙しいからだ。 僕のパーティーには僕と原稿、本、マンガ、あとたぶん7つくらいの何かがある。 ぼっち? と言える誰かがいるのはとてもいいことだ。 「お前は必ず野垂れ死ぬよ」 と、にこにこしながら言う誰かがいるよりずっといい。 何で怒らなかったのだろう。 何で抱え込んだのだろう。 殴られても罵られても。 「頭が大きいのは頭がいいからだよね?」 会社で、とても気のいい子に言われた。 違うよ。僕は規格外に生まれてしまっただけだ。 そう言えば良かったね。 まだ見ようによっては(当時の写真はまあ悪くない)いい方だった事もあるけれど。 今はどうしようもない。 (そこまで酷くはないか) いつか必ず書く。 何故こうなったか。 僕は一人パーティーを続ける。
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