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「こんにちわ~!!警察犬の見学に来ましたぁ~!!」
猫虐待男に監禁された女の子が、警察犬訓練所にやって来た。
「由子ちゃん、すっかり元気になったね。」
「あの猫達もすっかり元気よぉ。『ミイ』ちゃんと『ケイ』ちゃんって名前付けたの。家族が増えたみたい。」
保護された2匹の猫は、女の子が引き取って面倒を見る事になった。
「ぼうっ!」「ばうっ!」「わおんっ!」「わんっ!」
女の子の目の前に、監禁から救った4匹の『英雄』が勢揃いした。
「お嬢ちゃん!!まるで伝説の『刑事犬カール』だっだろ?俺の大活躍!!
勇敢な俺様は、ポスト『刑事犬カール』を目指してるんだぜ!」
「俺、今ダイエット中なんだ。食べ過ぎて、俺みたいになるなよっ!!
体力もつけろよっ!!」
「俺は実は素潜りが得意なんだぜ?お嬢ちゃんはどのくらいプールで潜れるんだい?
溺れたて沈んだ人を人命救助したこともあるんだぜ?」
「僕さぁ、君がこんなに元気なって本当に嬉しいよぉ。
何時でも僕さぁ、君の幸せ願ってるからさあ。」
ペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロ・・・
4匹はこぞって女の子によりかかって、顔中をペロペロペロペロと舐め回した。
そんな平穏も・・・
・・・・・・
・・・・・・
ふぁんふぁんふぁんふぁんふぁんふぁんふぁんふぁんふぁんふぁん!!
「凶悪通り魔事件発生!!至急現場に急行せよ!!」
ガチャッ。ガチャッ。ガチャッ。ガチャッ。
ずるっ。
「うわー!!」
ドテッ!!ドサッ!!ドサッ!!ドサッ!!
「いててて・・・」
「ブルースよお、俺らが認められてから初めての晴れの舞台で現場到着早々、ズッコケるなよ。」「めんごめんご。」
お互いのパートナーにリードを引かれて整列した、4匹の『最低のカルテット』いや『最強のカルテット』・・・
ドジばかりでも、正義感は誰にも負けないシェパード犬の『ブルース』。
匂いを嗅ぐのは下手でも、自慢の超人(犬)並の肺活量を誇るシェパード犬の『スコッチ。』
小肥りで動きは鈍くても、特異的な怪力の持ち主のシェパード犬の『ラガー』。
マイペースで自意識過剰でも、どんな難問も頭の冴えで解決するボクサー犬の『ロッキー』。
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