2 戦士が戦死

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2 戦士が戦死

 ブラックは日本年金機構を潰すためにレッドやピンクに協力していた。  マイナンバーなんて面倒なモン作りやがって!   黒い金の在処がバレちまった。  尿意をもよおした。最近、頻尿でな?  戦艦のトイレは自由に出入りが出来る。  ドアを開けると死体が転がっていた。  リベシルバーの矢吹銀次だ。  持病の心筋梗塞が悪化したのだろうか?  入隊からまだ3日だ。  定年間近で藤津に切られたそうだ。  床にはマジックでAって書かれてあった。  ダイイングメッセージ!?  銀次は殺された?  あいにく、ブラックは頭も悪い。ギャンブルに失敗して従業員を路頭に迷わせたくらいだ。 「赤城か?アイツ、他人に対して冷たいところがあるからな?」 『エントリーシートも知らねぇジジィがでかい口叩いてんじゃねぇ!』  シルバーといい争っていたのを覚えている。  DQNを起動させた。ディープQネットワーク、AIの一種だ。スペースインベーダーやテトリスを学習する能力がある。  最初は負けるのだが、2時間で敵を倒せる術を学ぶ。コイツを使えば藤津や赤城を倒せるかも知れない。 《こんにちはーブラックさん》  DQNがにこやかに話しかけてきた。 「やぁ、DQNちゃん」 《もっとカッコいい名前にしてよ?》 「そうだなー、それじゃあリベンジブラウンなんかどうかな?」 《茶色かよ?微妙だな?まぁ、いいか》 「シルバーを殺したのは銀次だ」 『記憶』ってボタンをした。
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