0人が本棚に入れています
本棚に追加
3 人工知能
DQNが犯人は僕だと言っている。
赤城は困惑していた。
銀次は確かに使えない奴だったが、殺したいとは思わない。
「機械のクセに生意気なんだよ!」
《機械のクセに生意気なんだよ!》
オウム返しか?人工知能なんてたかが知れてるな?
《人工知能なんてたかが知れてるな?スミマセンね?機械の分際で!》
「コイツ!俺の思考を読みやがった」
赤城は狼狽した。
《ブラックはあんたが犯人だって言ってたが、あんたじゃないな?あんたは死体を見たときに動揺しなかった。そもそも、あんたの脳裏には犯行のシーンが映っていない》
「人工知能ってスゴいな?あぁ!そうとも!俺は無駄な殺戮はキライなんだ」
《ブラックを潰すつもりでいるんだろ?》
「全部お見通しってわけか?」
《奴を殺すのはやめておけ?》
「どうしてだ?奴は俺を犯人だと疑っているんだろ?戦力にならないし?いてもらったって邪魔なだけだろ?」
《ブラックの思考もスキャンしたが彼も犯人ではなかった。つまり仲間にしておいた方が無難だってことだ?真犯人が凶暴な奴だったらどうするんだ?》
最初のコメントを投稿しよう!