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澁谷 桃吾の無期停学が
1ヶ月を過ぎた頃…。
学校帰りの美甘が
いつも通りの道を通ると
そこには桃吾がいた。
美甘:あっ…。
澁谷君…。
桃吾:よっ!
久しぶりだな。
美甘:うん。
停学中なのに大丈夫なの?
桃吾:まぁ…な…笑
得意げな顔をしながら
ベンチに座る桃吾の横に
そっと寄る美甘。
周りから見たら
彼氏彼女のカップルに見えたりするのかな?
そんな事を思いながら桃吾の横顔を見る。
桃吾:なぁ…
久しぶりにあの橋に行かないか?
美甘:えっ?
あそこは小学校の時行ってから
随分と行ってないよね?
桃吾:だから行くんだよ!笑
ほら行くぞ!
ギュッ…
自然と美甘の手を引き
軽い笑みを浮かべながら握る姿は
あの時の桃吾と変わらない様だった。
美甘:クスッ…
久しぶりのデートの様で
少し照れた様子の美甘をよそに
スタスタと歩いて行く桃吾を
後ろから見る美甘は
初恋と言わんばかりの笑みを浮かべていた。
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