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プロローグ
――初めてその色を見た瞬間、呆然とした。話には聞いていたけれど、実際に見るものとでは全く違う。
おとぎ話や冗談で聞かされていた、蜂蜜の様で、溶けた黄金の様で、陽の光の様な。これまで喩えられていたもの全てに納得がいった。
鮮やかな夜空の星々も叶わない程の美しい色が、目の前にある。
あまりの美しさに呆然として、同時にそれがどうしても欲しい。傲慢にもそう思ってしまった。
そして、その気持ちは今も少しも変わることはない。
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