第二章 どっちもこっちも恋敵(らいばる)登場

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では と 二人は 恋のらんでぶーと洒落混んで 出かけることに 相成りまして 美々だから 先日のように はいから女学生に変身しては  裏口から登場 横転さん それを見ては「おお なんかよぉー そんな女学生みたいな格好してると いけないことしてるみたいだねえ」と なんか鼻の下をのばして言えば 「横転さんのすけべぇ いやらしいなあ」と おかんむりの美々ちゃん 「いやいや そうじゃねくてよぉ お前さん いつまでも十二歳にっきゃ見えねえからよぉ」と 再び 美々ちゃんを怒らすような発言  全く 横転師匠 女心がわかっていないと言うか。。。。。 そこへ なんと 前から 歩いてやって来たのは  美々ちゃんにご執心の 絵描きさん 竹ノ下 夢路さん ふとこちらを伺っては 「ほぉ どこぞの旦那衆が 娘さんでも連れているのかと思ったら なんと 横転師匠に 我が愛しき姫君 美々様ではないですか これはまた はいから女学生姿も 決まってますねえ」と さすがに 女性慣れしてるのか 美々ちゃんの娘心をくすぐっております。 「おいおい こちとら これから 出かけるんでぇ 邪魔すんねえ」と 横転さん 明らかに 画家を邪魔者扱いするも 向こうも また「横転師匠 こんなところ みられては どこぞに 囲ってる 娘子に見つかっちゃまずいんじゃあないんですか?」とか言ってくる始末 それを先程 美々ちゃんにも話していたため 横転師匠 ゆったりとかまえて「べらんめぇ あいつとは そんなンじゃねえや」と言っては 美々ちゃんを見れば あちゃー なんか いやな目付きで 睨んでは「横転さん どうなのさぁ それはぁ」とか 「おいおい お前さん さっきの話聞いてただろうが。。。。。」 
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