4人が本棚に入れています
本棚に追加
「なぁ」
叔父がまた、何か呟く、優しげだが、悪戯な笑みにも見える。
赤毛色の髪に、同じ色の瞳をした、若々しい叔父だ。
年齢も勿論若いのだが、更に若々しく見える。
「今、お前がサイトを閉じるのも、向き合ったのも、自由だろ?」
「言われればそうだけど」
「自分の意思」と「自由」が同一だと言うならば、なんて窮屈なんだろう。
仕方ないから「自分の意思」で遣る事さえも、それでは自由になってしまう。
それは嫌だ。
本末転倒じゃないか。
その「嫌々ながらの自分の意思」から、俺は逃げたいのに。
自由に、なりたいのに。
最初のコメントを投稿しよう!