桜が舞い、音楽は鳴る

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そして、わたしと目が合うとわたしの方に近寄って来た。 「カンナ。この人、どうしよっか。重いよね。置いとく?」 本人は、呑気だしね。 ユウは、小さい頃から合気道や空手もしていた為、武道もできる。 『邪魔だけど……』 「…クスッ……カンナ、スッキリした?」 『もちろん!ありがとね!ユウ!』 わたしがそう言って、ユウに満面の笑みを送るとユウは先ほどの悲しい微笑みじゃない嬉しそうに微笑んだ。 そして落ち着いたのか、周りの人達が集まってきた。 その中には、男子生徒に突っかかった部長や待っていた先輩の姿もあった。 ユウは、やっぱりかっこいい。 すごく、カッコいい……
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