桜が散り、歌が咲く

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「それじゃあ、精一杯歌わなきゃね。」 ニコッと優しく微笑むユウは、なんか神様に見えた。 ユウ、ありがとう。わたしは、いつだってーー ーーーーーー「次は、バンド部の演奏です」 「カンナちゃん!がんばろーね!」 『はい!!!!』 「カンナ、好きなように歌ってよ?私達がカンナの歌声を響かせるんだから」 『部長、ユウと同じこと言いますね!』 「そりゃあね、私達のカンナに対する想いなんだから」 「僕の方が上ですけどね」 本番前なのに、何という緊張感のない話し方だ、ユウさん でも、そうだよね。わたしがこんなだったらダメだ。わたしは、楽しもう。 こんなにも支えてくれる仲間がいるんだから。 そして、大好きな仲間がいるんだから。
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