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「人間じゃなくてもいい?」
「人間じゃなくてもいい?」
「は?」
「『猫の手も借りたい』ってことは人間じゃなくてもいいんでしょう?」
「……あのなぁ、それくらい忙しいっていう例えだ。」
「人間じゃなきゃこの仕事は出来ない。」
1匹の小さなネズミと1人の人間が話している。
「そうなの?じゃあなんで紛らわしいその例えを募集のポスターに書いたの?」
「……」
人間はネズミの相手をするのが面倒になったのか
体の向きを変え仕事に戻ってしまった。
「人間って不思議だなぁ。」
ネズミはそう言うと店を出て行った。
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