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リ、リアリィ？？
…って、
タイトルコールから入ってどうする。
「結婚式、来月なのッ？！」
ガバッと布団から上半身を起こし、
タンバたんに訊ねると彼は
『何を今さら』的な表情で答えた。
「…ああ」
「ああ？」
この場合の『ああ』は、
タンバたんのものが語尾下げで
私のものが語尾上げである。
「なんで驚くんだよ。
だって親に紹介したんだぞ？
結婚話を進めるに決まってるだろ」
「そ、それは分かるけどッ。
当事者である私に何の相談も無しに
いきなり来月っていうのは乱暴だよッ」
しかし、タンバたんは私の抗議の声を
ことごとく消していく。
「何と言おうが式は１２月２４日、
クリスマスイブの日曜大安にするぞ」
「なによその覚えやすくて素敵な日ッ！」
「成道さん経由で編集長には了承済だ。
そのまま年末年始の休みに有休を付けて、
新婚旅行にも行くぞ」
「し、新婚旅行ッ？
そんなことまで勝手に決めたのッ？！」
「悪いが丹波家のしきたりで、
新婚旅行はハワイ島と決まってるんだ。
で、オーラの見える洞窟ってのが有って、
そこで２人揃って写真を撮って来るから」
「やだ、そんなのダイスキなんですけど」
「式場はこっちで借りた。
萌々香の肉親はいないも同然だし、
ミツさんさえいればいいだろ」
「確かにッ」
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