2人が本棚に入れています
本棚に追加
/38ページ
「よく、分からないや」
「わからないならわからなくて良い、それで俺が君を責めることはないから」
分からなくてもいい?
なら、分からないままでいい、のかな。
「さて、本題に入ろうか。俺の親友が亡くなって、もうすぐ1年になるね」
「サチは僕の親友だ、君のじゃない」
ふと、口をついて声が漏れた。
「……へぇ、本当に?」
「本当だ」
「どうしてそう言えるの?」
だって。
だってそれは!
「最後にサチと一緒に過ごしたのは、俺だったのに?」
最初のコメントを投稿しよう!