第4章

10/27
前へ
/27ページ
次へ
「ん、まあ……」 それもそうだと自分を納得させる。 ただしこのままテヨンの家まで行ったら 絶対そんな事にならないのも分かってはいたし。 「じゃ、俺の家でいい?」 「う……うん」 どんな理由をつけようが 本当はちっとも良くなかった。 「家はあっち。ここから5分くらいね」 差し出された手に掴まると 「……分かった」 僕は指名手配犯みたいに 眼鏡をかけ直しマフラーに顔を埋めるようにして テヨンの後について行った。 「あ、でも」 途中思い出したように テヨンは言って僕を振り返る。
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

50人が本棚に入れています
本棚に追加