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「ん、まあ……」
それもそうだと自分を納得させる。
ただしこのままテヨンの家まで行ったら
絶対そんな事にならないのも分かってはいたし。
「じゃ、俺の家でいい?」
「う……うん」
どんな理由をつけようが
本当はちっとも良くなかった。
「家はあっち。ここから5分くらいね」
差し出された手に掴まると
「……分かった」
僕は指名手配犯みたいに
眼鏡をかけ直しマフラーに顔を埋めるようにして
テヨンの後について行った。
「あ、でも」
途中思い出したように
テヨンは言って僕を振り返る。
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