第4章

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人を招くのは珍しいのか。 「ああ、うん……」 テヨンの方が居心地悪そうな顔をして 入り口に立ち尽くした僕を彼の城に手招きする。 「おじゃまします……」 僕は眼鏡とマフラーを外すと ソファーの端っこに遠慮がちに腰を下ろした。 「あのさ……」 緊張からか教師の性か。 「親御さんはここにいるって知ってるの?」 口を開けばこんな状況で 僕はまともな大人みたいに口走る。 「まさか学校に通報する気?」 「いや……そんなつもりじゃ」 案の定テヨンはじっと僕を睨みつけ 非難がましく言った。 「訳ありって言ったでしょう?聞きたいですか?」
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