第4章

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「ああ、まあ……」 言うとテヨンはソファーの背もたれを飛び越えて 曖昧に返事をする僕の隣に並んだ。 「あのね――」 長い足をこちらに組むとぐっと距離が縮まって 僕はただ息を飲む。 「家は親父と2人暮らしでお母さんはいません」 「うん」 「今は親父が家に愛人連れ込んでて――それで」 「それで……こんなとこに?」 「いや。こっちの方が全然マシ」 テヨンは白い歯を見せて しっかりした声で言った。 「何がイヤってその女がさ――親父のいない時、俺に迫って来んの」
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