第4章

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溜息交じり自虐的に笑って 「抱いて欲しいみたいだよ、俺に――」 テヨンはソファーにしなだれかかった。 「どう思う?先生」 「どうって……」 気だるげな目元は 声にならない苛立ちを孕んでいる。 「だから、親父の愛人が息子の方に気があるってさ。普通の事?」 「そんなの……分かんないよ」 僕はどこまでも情けない教師だ。 「俺、抱いてやった方が良かったかな?」 「そんなこと……僕に聞くなよ……」 質問一つ ろくに答えてやることができない。 と不意に――。 「なんか言いたそうな顔」 「ア……」 綺麗な指が伸びてきて 熱を持つ僕の頬を悪戯に撫でた。
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