第4章

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「ヒョン、お腹すいてない?」 「今度は兄さんて呼ぶの?」 「だって年上でしょ」 テヨンは少し考えてから 「それにもう親しい」 照れくさそうに口端を持ち上げる。 「年上ならそれらしく扱ってほしいとこだね」 背が高いから常に見下ろされてるせいか。 常に弄ばれているからか。 テヨンとは出会った時から あまり年の差を感じない。 その上教師と生徒だっていうのに――。 「美味しい店たくさんあるから行こう」 「え?」 「どうせだから日本人があんまり来ないとこ連れてってやる」 「あ、ちょっ……」 「裏道、ちょっと怖いから手繋ぐよ」 この通り 「あ、おいっ……!」 手を引かれてリードされっぱなし。
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