第4章

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ネオン街を離れ カン・テヨンは慣れた調子でどんどん暗い通りに分け入って行く。 見るからに治安の良くない一角に入ると 遅れがちになる僕と足並みをそろえるように テヨンはしっかり指を絡めて手を握り僕の隣を歩いた。 「あの……」 「何?」 緊張が伝播する。 「手さ……」 こんな風に恋人繋ぎで堂々街を歩くなんて 僕の覚えている限り初めての事だった。 「ああ、韓国では男同士でも仲良いとこうして歩くよ?」 何食わぬ顔して言うと テヨンはその手で僕の肩を抱き 「こんな風にしたり――」 それから 「こんな風にも」 「ッ……!」 不意に立ち止まって僕の唇を奪った。
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