第4章

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「食事の気分じゃない」 「何て?」 大人げないと分かっていながら 立ち止まって僕は渋った。 「食べたくないよ」 「何にも食べたくない?」 「うん」 「こんなとこまで来て!」 テヨンはこれみよがしに溜息を吐くけれど 「はぁ……我儘なお客さんだ」 全然困った風でもなく肩をすくめた。 「それじゃどうしますか?」 先刻まで繋がっていた唇が 意地悪く尖って言う。 「駅まで戻って帰る?それとも――」 僕は期待のこもった瞳で 前言を覆す言葉を待った。 テヨンは僕の耳元に身を屈め ゆっくりと続きを囁いた。 「俺の家来る?」
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