芯まで愛して

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 榛名の身体を慮っているのは本当だが、実は涼一の趣味もある。なにかと不平不満の多い榛名が、涼一に入れてもらいたいがために、大人しく四つん這いになって尻を向ける、というシチュエーションが涼一にはたまらないのだ。  だからわざとすぐには入れない。人より太いらしいペニスにジェルをたっぷり塗る動作に少しだけ時間をかけてゆっくり行い、ふらふら揺れながら涼一を待つ白い尻を眺めるのが好きなのだ。 「待っててね、いま、入れてあげるからね」  顔を赤らめて待つ榛名の横顔がたまらない。  勤務時以外は、泊まれなくとも毎日榛名の元に通い、交わっているせいで、榛名のそこはうっすらと赤らんでいる。休職中とはいえ、挿入は週に二度程度に抑えるべきかとは涼一も思う。しかし、あまり体力を残しては復職してしまいそうで不安で、どうしてもしつこくしてしまっていた。  柔らかな窄まりを先端で撫で、ぐっと押し入る。熱く狭い粘膜をかき分け進む感覚と、黒く長いものがずぶずぶと白い尻に入っていく視覚の両方の刺激がたまらない。無茶苦茶に突き上げてしまいたくなるのを、息を吐いて我慢する。 「あ、あ……りょう、いち」  入れただけで達してしまいそうな榛名の様子に、慌てて手を回し、先走りのあふれる陰茎の根本をぎゅっと握った。まだイってもらっては困る。 「はぁ、気持ちいい。このままだと俺、乱暴に突き上げちゃいそう。晄介さん、自分で腰振って。酷くしたくないからさ」     
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