芯まで愛して

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 服の上から、榛名の胸を触る。ぽつんと小さなでっぱりを爪で掻いた。パジャマのすそをめくって薄い腹をさすり、胸までまくり上げれば、早くも乳首はピンと突き出ている。  不躾な視線から逃れるように、榛名は涼一のスエットを握ると向かい合う形で身を寄せる。 「榛名さん、どっちがいい? あっち? こっち?」 「……寒いから、あっちの方がいい」   膝裏をすくって抱え上げると、ベッドへ運んだ。榛名は危ないとか怖いとか毎回文句を言うが、本当はオトメチックさ満点のお姫様抱っこを気に入っているらしく、その後の感度が良くなる。涼一の消防士という仕事柄、日々の訓練で鍛えた身体は、こういうときに便利だ。  音を立てて乳首を吸うと、薄い身体がびくびくと跳ねた。そこばかり散々かわいがる。  反応が良ければ良いほど、ここを開発した榛名の同僚で、セフレだった岩下の顔がちらついてしまうが、榛名がかわいいからしょうがないと思うことにしている。なによりバックバージンを勝ち得たのは涼一の方だ。エリート然とした岩下が悔しがる姿を思い浮かべ、涼一はひっそり留飲を下げる。 「涼一っ、前も……触って」 「まだダメだよ。榛名さん一回イっちゃうと寝ちゃうじゃないか。せめて俺が一回目終わるまではお触りナシだよ」 「お願い……だから……して」  とろんとした眼差しで見上げられ、涼一の中で抑えていたものが噴き出した。     
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