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両手で顔を包み込むようにして引き寄せると、うっすらと開いた唇の間へ舌を差し入れる。自分の舌を伝って、唾液を注ぎ込むと、榛名は従順に喉を鳴らして飲み込んだ。
どうやら自分にはSの気があるらしい。今まで誰とセックスをしても感じなかったことだが、榛名に対してだけは、好きという気持ちの他に、特別なことをしてしまいたくなる。
我を忘れるほど感じさせてあげたいし、泣き顔も見たい。今は自分の唾液だけで我慢しているが、いづれは精液も飲んで欲しい。世の中には飲尿というプレイもあるらしく、いまはそこまでさせたいとは思わないが、少しだけ興味もある。
「ほんとに今日、勃ちいいね」
ドリンクの効果か、いつもより固く勃ち上がった陰茎を指先でなぞる。
「……お前がいつもしつこいから、俺だって気を使ってだな――」
「うんうん、ありがと。じゃあ今日は最後まで付き合えそうだね」
こくりと頷く榛名を見ながら、涼一はどんなふうにかわいがろうかと算段する。
いつもより早いけど前も触ってあげるよと伝えると、涼一の胴体を挟むように榛名の足が伸びる。
「その代わり、俺のもして」
手で触れたことはあっても、涼一のを口ではまだしたことがなかった。戸惑う榛名の顔を覗き込み、涼一は首を傾げて再度ねだる。
「お願い、晄介(こうすけ)さん」
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