第2話

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 二美花が目を輝かせて三春を見た。  「三春、この人にしな! あんたは間違ってない」   胸の奥が熱くなった。  そうだ、僕は間違ってない。  魂が抜けたようになっていた一愛が身体を起こし、三春を見詰めて言う。  「それで後悔しない?」  一愛の言葉は深く胸に沈んでいった。目を閉じ、一人の世界で再度自分に問いかけた。  本当に航一さんと結婚していいの。  ついて行ってみたい、ともう一人の三春の声が頭に流れ込んできた。航一をもっと知りたいと思い始めていた。  ゆっくりと目を開けると、一愛は眉毛をハの字にし、二美花は歯をむき出しにて笑っていた。二人に向かってこっくりと頷き、航一を見上げた。  「僕、航一さんと結婚する」  航一は僅かに目を瞠るとすぐに微笑んだ。長い睫毛に隠れたまなざしに胸がきゅんとした。
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