るなるなじゃんじゃん

「樽な。」
「そうこうしてる間に桜の季節も過ぎ去るじゃん？」
「散るな。」
「がっかりしてたら白くてたまに黒くて赤い鳥に慰められたじゃん？」
「鶴な。」
「そしたらそこから一ヶ月日照り続きじゃん？」
「照るな。」
「仕方ないからキミの財布を拝借するじゃん？」
「盗るな。」
「心の中で福音の鐘が鳴り響くじゃん？」
「鳴るな。」
「その鐘を煮るじゃん？」
「煮るな。」
「どろどろになった鐘をまんべんなく床に塗りたくるじゃん？」
「塗るな。」
「その上で寝るじゃん？」
「寝るな。」
「何とも言えない臭気と高温で気分もノリノリになるじゃん？」
「ノるな。」
「そうこうしているうちに、また桜の季節になるじゃん？」
「春な。」
「日中ともなれば暖かいから眠たくもなるじゃん？」
「昼な。」
「ゆっくり休めば体力も全快になるじゃん？」
「フルな。」
「３秒後にはゼロになるじゃん？」
「減るな。」
「回復アイテムがないか、辺りの地面を掘り返しまくるじゃん？」
「掘るな。」
「そしたら気になるサークル印を発見するじゃん？」
「丸な。」
「ガン見するじゃん？」
「見るな。」
「西洋の食用の貝がたくさん並べてあるじゃん？」
「ムールな。」
「その瞬間、私の携帯端末に郵便が届くじゃん？」