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思えばこれまで22年間の人生で、後悔ばかりしてきた。
例えば今、卒論の口頭試問の準備をせずに、女子会と称して友人たちと呑気にパスタを食べていることも、後々の後悔に繋がるかもしれない。
季節は冬、一月のちょうど真ん中。雪はあまり降り積もっていないが、それでも刺すような鋭い寒さが街を覆っている。
冴島旭日は、中学時代に仲の良かった四人組のうち予定の合った三人で、地元で割と穴場のイタリアン店に集まっていた。
きのことベーコンの和風パスタを食べ進めることに専念しつつ、親友である亜由佳と由実の会話に耳を傾けていた。
「誰か、最近詩織ちゃんと連絡はとってる?」
小首を傾げながら亜由佳が問いかけると、まず由実がサバサバと答えた。
「私は全然。きっと院試の準備で忙しいだろうから、連絡は控えてるわ」
「そうだよねー、私も全然だよ。旭日ちゃんは?」
二人の視線が旭日に向けられた。
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