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お風呂上がりのせいか、全身から湯気が立ち上っているような感覚がする。
暖房を効かせた自室は、居心地の良さが格別だ。旭日はベッドの上で胡坐をかきながら、耳にスマホを当てていた。
『今日楽しかったねー』
「うん、相変わらず由実のトークがキレッキレでね。面白かった」
数時間前に会ったにもかかわらず、旭日は亜由佳とスマホで通話をしていた。
友達と出掛ける事自体が何か月かぶりだったから、今日の数時間だけでは飽き足らなかった。
特に一番気の合う亜由佳とは、話したいことがまだ沢山あった。
確かに由実は私のボケに対して絶妙なツッコミを返してくれて面白いし、詩織はネガティブ同士で共感できるところが多くて話も合う。
でも、ふわふわしていてどこか放っておけない亜由佳が、一緒にいていちばん気が楽かもしれない。
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