ロリロリアイドル、アダルトにカフカ

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「二人とも十五歳で、かわいいんだけど、ちょっと大人っぽさが足りないというか……」 「はっきり言って、ガキ? 俺もう来るのやめようかなー」  常識のないイベンターのなかには人目にはばからず通る声で妙なことをひとりごちる者 がいる。今回はそれが舞台袖にいたありすの耳にたまたま届いてしまった。 ~楽屋にて~    ライブが終わり、汗も拭き、着替えもすませ、後はバスの準備が整うのを待つだけの空 き時間。ありすは、みくにずっと胸にためていたことをつぶやいた。 「……わたしたちってさ、本当にお客さんを喜ばせてあげられてるのかなあ」  急にネガティブな口調で話しだしたありすにみくは戸惑った。 「なにいってるの、お姉ちゃん。今日のライブも大盛り上がりだったじゃない」 「確かに表面上はそう見えたけど、でも、わたし聞いちゃったんだ。一番前のお客さん数 人から、『大人っぽさが足りない』って。『もう飽きちゃった』って……」 「……」  きまずい沈黙が流れた。実はみくも、最近自分たちの中に何かが足りないということを 同じように感じていたため、即座に否定することができなかった。 「このままじゃいけないと思うの、わたしたち。今ノリにノッてると思うけど、だからこ     
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