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駄目なのかな、他の方法を考えた方がいいのかな……」と言った時だった。
「その心配はないよ」
いつのまにか二人の背後にいた三月が二人の肩を片方ずつ軽く掴み、屈託のないスマイ
ルを浮かべていた。
「えっ?」
「あれっ、三月さん?」
急に背後から現れた三月に二人は驚きの声をあげた。
「二人の悩み、りこから聞いたよ。それと今の話も聞かせてもらった。僕はありすの案に
賛成だ。大人の雰囲気を出すためにはそれが一番手っ取り早くて、最適解なのは間違いな
いと思うよ」
「そ、そうかしら……」
みくは戸惑った様子だ。
「そうだよ。ついでに僕とすればいい。二人ともね。そうすればスキャンダルの心配は一
切ない」
三月はこれ以上ない名案だとばかりに、胸を張って二人に話した。
「そっかあ! いいじゃない、それは名案だわ! ね、みく」
一転して笑顔になったありすはみくの両手を掴んで、三月の3P案に賛成した。
みくは納得してない様子を見せつつも、ありすと三月の勢いに飲まれ、ついにその案を
認めることになった。
「……まあ、確かにそれなら私たちが処女を捨てることになるっていう点以外は良いかも
しれないわ。処女なんて持ってても仕方のないものだしね。周りなんてみんな中学生の時
には捨ててるみたいだし」
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