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もやっている行為なんだよ。大丈夫。僕と君たちで【類推キャロライン】のこれからのた
めの大きな一歩を踏みだそうじゃないか」
必死である。テンション高めにもっともらしいことをマシンガンのように喋りかけるの
は詐欺師と上手い宣教師の基本テクニックだが、二人はそんなことは知らないので、素直
に感心した。
「三月さんがこう言うんだもの。しましょう。三人で、えっちを」
「……うん、お姉ちゃん、わたしも決めた。そうと決まれば三月さん、早く行きましょう。
さっさと処女を捨てて、わたし、大人になりたい」
二人で三月の手をとって、足早に歩き出した。向かう先は歓楽街として名高いK町だ。
そこのラブホテルに向かって三人は歩き出した。
「二人がアイドルに本気でマネージャの僕は嬉しいよ! ふふふ」
三月の笑みに含まれているものには二人とも気が付かなかった。
こうして三人は結ばれた。ラブホテルで彼女たちは三月の逸物で処女を捨て、三月も童
貞を捨てた。三人とも初めてだったのでぎこちないものではあったが、確かに彼女たちは
アイドルとしての未来のために、大人としての大一歩を踏み出したのだった。
~次回のライブ~
ジャーン。
「「みんな、ありがとー!」」
「最高だったよー! ありすー!」
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