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「…こちらの問いに答える余裕はないか…仕方ない…この一番マシなやつで…。隆哉、着替えるからリビングで座って…待ってて」
呟きつつも諦めたように紙袋の中から落ち着いた色合いの…ゴスロリだろうか?
フリルが少ないものを着ることにしたようで彼にリビングで待つように告げると紙袋を抱えるように持ち自分の私室へと向かった。
部屋のドアを開け時間も時間なので真っ暗な部屋に入りカチッと電気のボタンを押す。
電気が付き明るくなった部屋を真っ直ぐクローゼットに向かい扉を開けて着ない服をまた押し込んで扉をきちんと閉める。
着る服だけを持ち姿見の前へ移動する。選んだ服は黒と深緑を基調にしたゴスロリのワンピース。
丈は膝上。一緒に添えられるようにして入っていたのは黒のガーターニーハイタイツとヘッドドレス。
軽めじゃない…ガッツリなやつだ…と彼女は思ったが今更またあの紙袋の山を見る気力が沸かなかったようで覚悟を決め今着ている服を脱いで着替えた。
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